017 |
北の駅 作詞 日下 晴久
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私が日本海に面した寂しい北の駅に降り立ったのは2年前の春のことでした、国道の拡幅工事の現場へ転勤してきたのです、それからの日々は現場の主任技術者として頑張って生活していました、しばらく経った頃現場事務所の賄いをしてくれる「おばさん」が近所の娘さんを紹介してくれて交際が始まりました。
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1, 次の現場に発つ夜は 粉雪舞い散る北の駅 凍えた小さな君の手を 両手で強く握りしめ 元気で暮らせと言えただけ
2, 無情に響くベルの音 動き始めたデッキの俺を 雪のホームで追ってくる 帰って来てと叫ぶ声 夜のしじまに消えていく
3, 工事を終えて降りた駅 音信途絶えた北の街 背なにヤヤ負う君の影 幸せそうに笑ってる 俺は隠れて立ち尽くす
4, コートの襟立て駅に立つ 心吹き抜く冬の風 君の幸せ願いつつ 残る面影消すために 一人静かに旅に出る
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018
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別れのあと 作詞 日下 晴久 | |
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1, 祭り太鼓の聞こえる季節 足掛け二年の工事も終えた 生まれ故郷へ明日は帰る 聴いてたお前は何にも言わず 俺から離れて肩震わせた
2, 俺を見つめる大きな瞳 宿る涙が目尻に光る むせび泣くのか可愛いお前 思わず駆け寄り肩抱き寄せた 女の香りが心を揺する
3, 一人娘のさだめが悲し 母親残して連れては行けぬ うちはアンタが死ぬ程好きや 一人にしないで帰らんといて 叫んだお前のその目が悲し
4, お前に黙って一人で発った ボストンバック一つを下げた やつれた顔のお前が一人 親と別れて後追い掛けて 一緒に暮らすとやって来た
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019
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ちいママ 作詞 日下 晴久 | |
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1, 店のお客が押しかけた 僕はちいママ守るため 力の限り戦った蹴られ 殴られ傷負い倒れ 寝ずの看病で傷癒えた 二人の絆は深まった 夜遅く酔ってつぶれた ちいママ背負い部屋に入る やつとベツトに寝かせつけ 涙の寝顔を眺めてた 幼い自分が切なくて 何時も心が泣いていた
2, 優しい愛が欲しいから 貴女の卒業待っている 私の我が儘聞いてよと ちいママ真顔で話してた 僕は頷き卒業までは 綺麗な二人で頑張って 世間に隠れて暮らそうと 指を絡めて誓い合う 愛は深まり頼り合う 夜の仕事が気に掛かり 店を覗ていちいママ眺め 胸が切なく心が痛む
3, 家に帰ると置き手紙 何処に居るの呼び掛ける 部屋を吹き抜く夜の風邪 不安に想い手紙を読めば 必ず似合いの子が居るわ 貴男の幸せ願いつつ 一人で旅に出て行くからと 涙滲ませ書かれてた 好きな人が出来たのか 余りに私が幼いからか 二人で誓った約束何処へ 帰って来てと祈るだけ
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020
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祖谷の恋唄 作詞 日下 晴久 | ||
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私の親友の赤沢君が一枚のMDを持って尋ねて来ました、そのMDに入っているメロディーに詩を付けて欲しいとの事です、楽譜があると詩を付けるにしてもやりやすいのですが音だけとの事なので、MDを聴くとカラオケが入っていましたそれを何度か聞いているうちに私が作詞した「忘れじ祖谷」に少し詩を書き足せば何とかなるように想い、それをベースにして作詞し直しました。 |
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1, 覚えていますか私の事を 橋の袂で別れた二人 遠く離れて悲しさ隠し 一人でひっそり生きてきた 思い出すのは貴男の笑顔 霧にかすんだカズラ橋
2, 都で過ごした5年を捨てて 心弾ます祖谷への旅路 今も一人で居るのでしょうか 昔の貴男で居て欲しい 忘れたはずの貴男の胸で 強く抱かれて眠りたい
3, 希望の明日へ貴男のために 生まれ変われる私なの 祖谷の自然に囲まれて 二人で仲良く暮らしたい 祖谷のいで湯聴く歌は 愛しい貴男の木挽唄
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021
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よく聴けよ 作詞 日下 晴久 | |
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人里離れた山奥の道路工事に伴う24時間連続の環境騒音測定に行った、朝早い午前5時頃測定場所の直ぐ近くの家から急に大声で夫婦喧嘩が始まった、その音が騒音計に入ってしまうので注意に行こうとした時、家から犬を連れた70歳後半くらいの男の人が現れた。
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1, 会社勤めも定年迎へ
2, 妻との会話も少なくなって
3, 俺は日本を背負って生きた
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